製作所主:ヤマイチ
人見知りの老猫と暮らしています。
よく「なぜ、招き猫なんですか?」と聞かれます。
聞き手が求める〝心を揺さぶる動機〟を語れればいいのですが、聞かれるたびに違ういい訳をしている気がします。
たぶん私にとって、ネコという存在そのものが幸福の象徴なのだと思います。
家にいても、出かけても、テレビに映ったものでさえ、猫を見るとつい話しかけてしまいます。
そしてその度に、なんとなく幸せな気分になるからです。
そんな心持ちのまま掌の中でころころと粘土を握っていたら、自然とネコを形作っていました。
こうして生まれるネコたちも、誰かを幸せな気分にできたら なんと素敵なことでしょう。
そう願いながら日々制作しています。
1998年 金沢の古民家で自宅兼工房&ギャラリーとして始まりました。
蛍がたくさん棲息する緑豊かな隠れ里にある古民家だったので、屋号を「ほたる庵」としました。
2005年 岡山に移り、2012年から「招き猫製作所」の看板を掲げています。
猫と暮らしながら何かを作り、少しずつ変化してきました。
道先案内を猫に委ねて、ほたる庵の旅は続きます。